声優業界において「七色の声を持つ男」と称される山寺宏一。彼が演じるめいけんチーズの演技は、まさに職人技の極致と言える。セリフのほとんどが「アン!」という効果音のような鳴き声だけで構成されているにもかかわらず、怒り、悲しみ、歓喜、焦りといったあらゆる感情が見事に表現されている。
トムス・エンタテインメントによるハイクオリティなアニメーション制作現場において、山寺はチーズ役だけでなく、かばおくんやジャムおじさん(増岡弘から引き継ぎ)など数多くのキャラクターを同時に演じ分けている。たった一言の「アン!」の中に宿る圧倒的な表現力は、長年にわたり現場スタッフや共演者を驚嘆させてきた。声優の技術がキャラクターに命を吹き込む見本のような存在だ。