高梨沙羅選手が初めて世界の頂点に立ったのは、まだ中学生だった2011〜2012年シーズンのことでした。当時の彼女といえば、黒髪のショートカットに丸みのあるあどけないフェイスライン、そして完全なノーメイク姿がトレードマークでした。純朴でひたむきにジャンプへ打ち込む「天才スキージャンプ少女」のイメージは、日本中のスポーツファンに強く焼き付いています。
当時の写真と現在の姿を並べて比較すると、その印象の違いに誰もが息を呑みます。かつての素朴な少女の面影を残しつつも、現在はくっきりとした意志の強い目元、立体的な鼻筋、引き締まったシャープな顎ラインが際立つ、モードで都会的な大人の女性へと変貌を遂げました。
この変化は一朝一夕で起きたものではなく、20代を通じて徐々に磨かれていったものです。体幹トレーニングや徹底した体調管理によって体脂肪が削ぎ落とされ、アスリートとして骨格や筋肉の付き方が研ぎ澄まされたことも、精悍な顔立ちへの変化を力強く後押ししています。