王道ドラマが視聴率を席巻する一方、深夜のストリートカルチャーやアンダーグラウンドの空気を地上波に持ち込み、若者文化を決定的に変えたのがTBSテレビと脚本家・宮藤官九郎のタッグである。その代表格が『池袋ウエストゲートパーク (テレビドラマ)』だ。
池袋を舞台に、果物屋の息子・マコトやカラーギャング「G-Boys」のキング・タカシらが巻き込まれる事件を、スピーディーなカッティングと過激かつユーモラスな台詞回しで活写した。従来のテレビドラマにはなかった暴力性、音楽性、そして生々しい若者のリアル。宮藤官九郎のトリッキーで疾走感あふれる筆致は、テレビドラマを単なるお茶の間の娯楽から、最先端のユースカルチャーの発信源へと押し上げた。