全額消費されたと報じられた当時、4630万円の回収は絶望的と見られていた。しかし、事態は劇的な展開を迎える。阿武町が雇い入れた弁護団は、田口氏が資金の移動に利用した複数の「決済代行業者」を迅速に特定。不当利得返還請求や差し押さえといった民事上の法的手続きを電撃的に進めた。
代行業者は、自らの事業が海外の違法賭博やマネーロンダリングに利用されるリスクや、日本国内での社会的信用失墜を極度に恐れた。結果として、決済代行会社側から約4300万円におよぶ資金が阿武町側の口座へ任意返還されるという、異例のスピード回収が実現した。全体の9割以上を取り戻したこの電撃的な返還手続きの舞台裏は、法曹界や行政実務者の間で「奇跡的な回収事例」として今も語り継がれている。