発売日を迎えた後、ネット上で頻繁に見られるのが「近所のセブンイレブンを3軒回っても1冊もなかった」「別の店舗へ行ったら平積みで5冊残っていた」という在庫状況の極端な地域格差です。この現象はなぜ起きるのでしょうか。そこにはコンビニ出版流通独自のシビアな割当ロジックが存在します。
コンビニエンスストア各店舗への雑誌配本数は、過去3〜6ヶ月間の同系統誌の販売実績(POSデータ)に基づいて本部システムが自動算出しています。すなわち、普段から女性誌やインテリア誌の売れ行きが良い住宅街や駅前立地の店舗には3〜5冊配本されるのに対し、深夜利用の男性客が中心のオフィス街や工業地域の店舗にはわずか1冊、あるいは配本ゼロという事態が構造的に発生するのです。
さらに見落とされがちな盲点が、「未陳列のままバックヤードに保管されている可能性」です。コンビニ各店では夜勤帯(午前1時〜4時)にトラック納品が行われますが、早朝のピークタイムに追われて雑誌の品出しが後回しになるケースが少なくありません。早朝に訪れて棚が空だからといって即座に諦めるのではなく、店員に「本日発売のリンネル増刊は入荷していますか」と丁寧に一声かけるだけで、バックヤードから出してもらえる事例が多発しています。