Q1:ネットオークション(ヤフオク)でセル画を買うのは危険ですか?
A1:極めて高いリスクが伴います。画像加工によってトレス線の退色や絵の具の割れ、波打ちを隠している出品が後を絶ちません。また、近年は本物の動画用紙の上にカラーコピーを貼り付けた悪質なリプロ品も横行しています。出品者の過去の取引評価を綿密に確認し、裏面の状態やタップ穴、酢酸臭の有無についての質問に明確に回答しない出品者からの購入は絶対に避けるべきです。
Q2:原作者である高橋留美子先生本人が描いたセル画は存在するのですか?
A2:原則として存在しません。アニメのセル画は制作スタジオの専任アニメーター(動画マン、仕上マン)が手掛けたものであり、漫画原作者が直接アニメ用セルにトレス線を引き裏塗りすることはありません。ただし、プロモーションやサイン会などで「印刷セルや制作セルに高橋留美子氏が直筆サインを入れたもの」はごく稀に存在します。しかし、これもサイン自体の偽造が非常に多いため、証明書のないものは注意が必要です。
Q3:背景とセル画が絵の具でくっついて剥がれません。無理に剥がすべきですか?
A3:絶対に無理に剥がしてはいけません。力任せに引き剥がすと、セル裏面の絵の具が背景用紙側に完全に持っていかれ、絵柄が破壊されて修復不能になります。貼り付いてしまった場合は、そのままの状態で「背景合致」の1つの形態として保存するか、文化財修復を専門とするプロフェッショナルに相談するのが賢明です。
Q4:セル画の「買取価格」は店舗によってどれくらい差が出ますか?
A4:専門知識を持たない一般的な総合リサイクルショップと、アニメ専門のオークション機能を持つ買取店(まんだらけ等)とでは、査定額に10倍以上の開きが出ることが日常茶飯事です。総合買取店では「古いアニメグッズ」として数千円で買い叩かれるようなラムの良カットが、専門店では数十万〜数百万円の正当な価値で評価されます。売却を検討する際は、必ず専門の鑑定士が在籍する店舗で見積もりを取る必要があります。