「10年前なら、爆音を響かせて空ぶかしをする車両が必ず数台は混ざっていましたよ」
長野県内の高原リゾートで開催された集会の主催者は、苦笑交じりに当時を振り返る。かつて自治体や警察、近隣住民とのトラブルが絶えなかった二輪イベントだが、現在は様相を一変させている。
現在、主要なイベントの多くが「静音エントリー」を義務化。違法改造車や騒音基準を超える排気音のマシンは、ゲートで容赦なく入場を拒否される。周囲の住民感情を刺激せず、永続的に場所を確保するための防衛策だ。参加するライダー同士の間でも「近隣に迷惑をかける爆音はダサい」という価値観が完全に定着した。