テレビの前に家族全員が集まる光景が当たり前だった当時、ドラマ枠の視聴率は世相を映し出す鏡そのものだった。特にTBSテレビの土曜8時枠で放送された『ROOKIES』は、最終回で19.5%、瞬間最高視聴率25.0%を叩き出し、主題歌とともに日本中を席巻した。不良少年たちが甲子園を目指す王道の青春劇でありながら、俳優陣が本気で泥にまみれ、感情を爆発させる熱演が生々しい説得力を生んだ。
フジテレビジョンが手掛けた月9枠や木曜劇場もまた、鋭い牙を持っていた。同年の視聴率ランキングを紐解くと、上位を占めたのは単なる予定調和のホームドラマではない。医療のリアルを突きつけた『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命』や、予測不能な心理戦で視聴者を翻弄した『流星の絆』など、挑戦的なテーマを掲げた作品が軒並み高視聴率を記録している。視聴者の知性を信じ、妥協なきクオリティを追求した制作陣の気概が数字として如実に表れていた。