生活家電の専門家や家事代行サービスの現場取材、さらにSNSや大手レビューサイトに寄せられた実際のユーザーの声を分析すると、洗濯環境によって正反対の悩みが起きている実態が浮き彫りになります。
特に顕著なのが、縦型洗濯機からドラム式洗濯機へ買い替えたユーザーのケースです。
「ドラム式に変えてから、柔軟剤の匂いが残らない現象に悩まされている。規定量を入れても、乾燥まで全自動で回すと完全に無臭になってしまう」(30代女性・会社員)
「以前と同じ柔軟剤を使っているのに、部屋干しをすると部屋中に匂いが充満し、着ている本人も頭痛がするほど強烈に残ってしまう」(40代男性・公務員)
ドラム式洗濯機はたたき洗いで少量の水を使う一方、すすぎ時の水流や温風乾燥(ヒートポンプやヒーター乾燥)の熱によって、香料成分が一気に空気中へ逃げてしまう傾向があります。これに対し、縦型洗濯機で部屋干しを行う環境では、水分が蒸発する過程で香料が室内に滞留し、繊維にも高濃度で留まりやすくなります。
このように、使用する洗濯機のタイプと乾燥環境の違いが、香りの残り方に決定的な差を生み出しています。