八百長力士一覧と処分の全貌|大相撲を揺るがした追放劇と関取たちの現在

八百長力士一覧と処分の全貌|大相撲を揺るがした追放劇と関取たちの現在

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処分を受けた力士の多くが協会の引退勧告を受け入れ、あるいは解雇処分を甘受せざるを得なかった中で、唯一司法の場で完全無実を勝ち取った力士がいます。中国・内モンゴル自治区出身の蒼国来栄吉(そうこくらい・えいきち)です。

蒼国来は、押収された携帯電話のメール送受信履歴に名前が一切存在しませんでした。処分理由は、自供した元春日錦が「蒼国来と星のやり取りをした」と証言した一点のみに依拠していたのです。蒼国来は師匠の荒汐親方(元小結・大豊)とともに「八百長など絶対にやっていない。神に誓って潔白だ」と主張し、引退届の提出を拒否。その結果、2011年4月に一方的な解雇処分を下されました。

地位確認を求めた東京地方裁判所での法廷闘争において、弁護団は春日錦の証言の不自然さや、取組内容の矛盾を克明に突き崩していきました。2013年3月25日、東京地裁は「春日錦の供述には信用性がなく、八百長に関与したと認めるに足りる証拠はない」として、解雇処分を無効とする蒼国来全面勝訴の判決を言い渡しました。

日本相撲協会が控訴を断念したことで判決は確定。約2年半のブランクを経て、2013年7月場所で蒼国来は奇跡の土俵復帰を果たしました。体力的・精神的に絶望的な空白期間を乗り越え、幕内へ返り咲いた不屈の闘志は相撲ファンの心を揺さぶりました。引退後は年寄・荒汐を襲名して部屋を継承し、若隆景や若元春といった幕内実力者を育て上げる名指導者として、今なお角界の中枢で確固たる信頼を築いています。

加藤 愛美
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加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。