指示された練習をこなすだけの選手は、コート上で想定外の事態に直面したときに脆い。名古屋高校テニス部が最も重視しているのは、選手自身に「考えさせる」指導スタイルだ。
コートに立てば、コーチも監督もアドバイスを送ることはできない。一瞬の判断ミスが勝敗を分けるテニスという競技において、自己解決能力は最大の武器となる。練習メニューの立案や試合後のレビューにおいても、選手同士が主体的に意見を交わす場面が多く見られる。
「コート上で起きている問題の答えは、指導者ではなく自分の中にある。対戦相手の癖を見抜き、自らの戦術を変更できる精神的自立こそが勝者の条件だ。」
こうした哲学は、コート外での人間的成長にもダイレクトに結びついている。礼儀作法や挨拶の徹底はもちろんのこと、時間を効率的に使う自己管理能力が自然と培われていく。