錦戸亮がグループ脱退および事務所退所を発表したのは2019年9月3日、公式ファンクラブサイトを通じてでした。同年9月30日をもって正式に退所となり、15年間にわたるグループ活動に終止符を打ちました。
脱退の引き金となった最大の契機は、2018年末にメインボーカルであった渋谷すばるの脱退でした。当時、錦戸はグループ内でも音楽的支柱を失った痛手を最も深く受け止めた一人であり、「すばる君が抜けるなら、関ジャニ∞は解散すべきではないか」という極論にまで踏み込んで議論を重ねたと伝えられています。これは決して投げやりな態度ではなく、「7人で完成されていた関ジャニ∞への強い誇りと愛着」の裏返しでした。
その後のインタビューや手記において、錦戸は決断の背景を次のように述懐しています。「グループという大きな船に乗ったまま守られるのではなく、自分の足で立ち、すべての結果を自分一人の責任として背負いたかった」「30代半ばを迎え、残された時間を逆算したときに、今挑戦しなければ一生後悔すると思った」という生の告白です。
当時の報道各社が煽ったような「メンバーとの衝突や確執」ではなく、グループの将来を真剣に案じる中で生じた「表現者としてのスタンスの違い」と「自立への覚悟」が、脱退を決意させた本質的な動機でした。