「ずっと室内で育てていたのに、なぜ突然湧いたのか」と疑問を持つ愛好家は少なくありません。植物防疫所の生態報告や生産現場の知見から判明している主な侵入経路と発生原因は次の3点です。
第1に、購入時の苗への微量潜伏です。園芸店やホームセンターの店頭に並んでいる時点で、葉の隙間や土の表面、鉢底に目に見えないほどの微小な幼虫や卵が付着しており、購入後に適温環境で一気に増殖するケースです。
第2に、風に乗った飛来や衣服への付着です。窓を開けた際の通風や、ベランダ・庭作業を行った人間の衣服・ペットの体毛を経由して室内に持ち込まれます。
第3に、「乾燥」と「風通しの悪さ」が重なる室内環境です。コナカイガラムシは湿気と強い風を極度に嫌います。エアコンの風が直接当たらない隅の場所や、密閉された部屋で葉水(はみず)を与えずに管理していると、天敵のいない室内は彼らにとって理想の繁殖温床となります。