今年度秋から冬にかけて開催される県内主要展覧会の日程が固まりつつある。地区審査は9月下旬から順次スタートし、選抜された秀作が一堂に会する本展は11月中旬に予定されている。出品締め切りを前に、各学校や民間教室の熱気は最高潮に達している。
関係者への取材で浮かび上がったのは、審査基準の明確な変化だ。従来重視されがちだった「手本の忠実なトレース」から一歩踏み込み、点画の力強さや余白の響き合い、運筆の緩急といった「生きた筆遣い」が厳しく問われる。入賞を狙ううえで決定打となるのは、規定の字形をクリアした先にある独自の呼吸だ。指導者たちは今、生徒一人ひとりの骨格やリズムに合わせた運筆指導へと舵を切っている。