長時間のスマホ利用が幼児期にもたらす影響は、言葉の発達だけにとどまりません。特に深刻なのが幼児のスマホ見せすぎによる睡眠障害です。
幼い子どもの水晶体は透明度が高く、大人の約2倍のブルーライトを網膜まで通してしまいます。夕方以降に強いブルーライトを浴びると、睡眠を促すメラトニンの分泌が劇的に抑制され、寝付きの悪さや夜驚症、中途覚醒の原因になります。幼児期の睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、脳の疲労回復や記憶の定着を著しく阻害します。
さらに近年危惧されているのが、デジタル認知症と幼児の脳機能の関連です。思考力や記憶力を外部デバイスに依存しすぎたり、受動的な情報摂取に慣れきってしまうことで、自ら仮説を立てて試行錯誤する力や空間認識能力が低下する現象を指します。現実世界での泥遊び、ブロック組み立て、絵本の読み聞かせといった手先と五感を使う活動が不足すると、脳の基礎体力が育ちにくくなる恐れがあります。