2010年代に奇跡的な歌声の復活を果たして以降、彼の勢いは止まらない。2026年を迎えた現在、T-BOLAN結成35周年というビッグイヤーに向けて、全国アコースティックライブや大型フェスへの出演など、精力的なパフォーマンスを展開中だ。ライブ会場に足を運ぶと、90年代からのコアファンはもちろん、リアルタイムを知らない若い世代の姿が目立つことに驚かされる。
「全盛期よりも今の歌声のほうが心に刺さる」と語るファンも少なくない。かつての伸びやかなハイトーンボイスに加え、絶望の淵を這い上がってきた者にしか出せない「声の深み」と「揺るぎない説得力」が、現在の彼の歌唱には宿っているからだ。ステージ上で放たれる一音一音が、聴く者の心をダイレクトに揺さぶり、会場全体を熱狂と感動で包み込む。