甲子園には時に「魔物」が棲むと言われるが、その魔物を呼び寄せるのはいつもノーシードの伏兵だ。地方大会の激戦区をギリギリの勝負で勝ち上がってきたノーシード校は、勢いと土壇場での強さを兼ね備えている。特に今大会、ノーシードで大会3日目に登場する北信越代表の公立校は、堅守と機動力を武器に前評判の高い私立強豪を脅かす存在としてマークされている。
強豪校にとって、初戦独特のプレッシャーの中で立ち上がりに隙を見せれば、一気に主導権を握られる危険性がある。トーナメント表の隙間に潜む「波乱の種」がどこで芽吹くのか、目の離せない試合が続く。