ペルシャに比べて毛の手入れが格段に楽とはいえ、完全な「手ぶらメンテナンス」とはいかない。最大の日課となるのが、顔のシワと目元のケアだ。鼻涙管が圧迫されやすい骨格のため、涙が常に溢れ出る「流涙症」を起こしやすく、放置すると雑菌が繁殖して頑固な涙やけや皮膚炎の原因となる。
「朝起きた時と夜のリラックスタイム、1日2回の目元拭きをルーティンにしてください」と前出の佐藤ブリーダーはアドバイスする。精製水や専用のクリーナーを染み込ませた柔らかいコットンで、シワの奥に溜まった分泌物を優しく押し当てるように拭き取る。ゴシゴシ擦るのは角膜を傷つけるリスクがあるため厳禁だ。
被毛に関しては、週に2〜3回のコーム通しで十分美しい状態を保てる。ただし、春先と秋口の換毛期には、密集したアンダーコートから驚くほどの抜け毛が出る。スリッカーブラシとラバーブラシを巧みに使い分け、毛球症を未然に防ぐ丁寧なコーミングを心がけたい。