画面上で自分の場所が正常に追従しない問題には、明確な技術的理由が存在する。主な要因は「衛星信号の遮断」「電子コンパスの狂い」「端末の省電力設定」、そして「アプリのデータ蓄積による不具合」の4つに集約される。
GPSなどの全地球航法衛星システムは、上空の衛星からの微弱な電波を受信して位置を計算している。そのため、高層ビル群の合間(いわゆる「ビル街のエコー効果」)や地下街、トンネル内では電波が跳ね返り、誤差が数百メートル規模に拡大しやすい。また、スマホ内部の地磁気センサーが金属製品やマグネット付きスマホケースの磁気干渉を受けると、進行方向を示す青い扇状の照射範囲がまったく違う方向を向いてしまう。
端末側のOS設定も見逃せない。バッテリー消費を抑える機能がバックグラウンドでの位置取得を制限していると、移動しても現在地が更新されなくなる。アプリ内に古いキャッシュが残っているケースや、アップデートを放置している場合も動作が不安定になる大きな原因だ。