グループの設定上、ナオミは「17歳の次女」とされていましたが、その卓越したボーカル力と舞台上での圧倒的な存在感を放っていた「正体」は、当時ダンスポップ界の寵児として名を馳せていたDJ OZMAです。さらにそのDJ OZMA自身の正体が、ロックバンド「氣志團」のフロントマンである綾小路翔であることは、公然の秘密としてファンに愛され続けてきました。
ナオミの経歴を振り返ると、その歌唱スタイルの土台には綾小路翔が培ってきた豊かな音楽的素養と現場主義のステージングがあります。荒々しいロックボーカルから、伸びやかで伸びのあるファルセット、さらにはダンスを激しく踊りながらブレないピッチ感まで、ナオミとしてのパフォーマンスはまさに職人技でした。
派手なメイクと巨大なウィッグ、タイトなドレスを身にまといながらも、音楽番組の生放送で披露された生歌のクオリティは当時の音楽業界を驚愕させました。ヴィジュアルの奇抜さに惑わされがちですが、ナオミ・カメリア・ヤジマというキャラクターの核にあったのは、紛れもなく本物のアーティストシップだったと言えます。