今、スーパーやECサイトの売り場を席巻しているのが、従来の2倍から3倍の長さを1ロールに巻いた「長尺ロール(コンパクトタイプ)」だ。かつては「紙質が硬い」「重い」といったネガティブな印象を持たれがちだったが、技術革新によってその課題は完全に克服された。
背景にあるのは、物流業界におけるトラックドライバー不足と運賃高騰だ。一回で運べる製品の「巻き数」を増やせば、輸送効率は劇的に上がる。メーカーにとっても、配送コストを削減する最大の切り札がこの長尺化なのだ。
消費者側のメリットも大きい。都心部の狭小マンションに暮らす世帯にとって、かさばる紙パックの保管スペースを大幅に削れる利点は想像以上に大きい。交換の手間が減るという日常の地味なストレス軽減も、タイムパフォーマンスを重視する現代人のニーズに見事に合致している。