日本語と韓国語の翻訳で最もトラブルを招きやすいのが、敬語(존댓말:チョンデッマル)とタメ口(반말:パンマル)の厳密な使い分けです。韓国社会は日本以上に年齢や役職、親密度に基づく言語的境界線が明確であり、年上の相手や初対面の人物にパンマルを使うことは重大なマナー違反と見なされます。
Google翻訳やDeepLに日本語の「〜です・〜ます」を入力した場合、文脈によっては親しい間柄で使う「ヘヨ体(-아요/어요)」が出力されたり、極めて格式張った「ハムニダ体(-ㅂ니다/습니다)」が混在したりと、文末表現の揺らぎが発生します。対照的に、Papagoにはアプリ上に「敬語(존댓말)のオン・オフ切り替えスイッチ」が標準装備されており、これを切り替えるだけでワンタップで適切な文末表現へと統一可能です。このUI設計は、日韓双方の敬語規範を深く理解しているNAVERならではの大きな利点です。
さらに難所となるのが、SNSやライブ配信で飛び交う新造語や若者言葉の翻訳です。例えば「オドク(オタクの愛称)」「ペンサ(ファンサービス)」「モッパン(食事配信)」といった単語や、子音だけで感情を表す表記(「ㅋㅋ(笑)」「ㅠㅠ(泣)」)を含む文章を入力した際、DeepLは意味を推測できずに直訳して意味不明な日本語を出力することがあります。現場検証においても、SNSの投稿テキストを最も崩れずに自然なニュアンスへと翻訳できたのはPapagoでした。