極端なゼロか百かの二元論に終止符を打つべく登場したのが、北里研究所病院の山田悟が提唱する「ロカボ(緩やかな糖質制限)」の概念だ。1食あたりの糖質量を20〜40g、間食を10gとし、1日の総糖質量を70〜130gに抑えるこのメソッドは、厳しい制限を強いることなく十分な血糖改善と減量効果をもたらすことが実証されている。
ロカボの画期的な点は、主食を完全に敵視するのではなく、適正量を美味しく楽しむ持続可能性を提示したことにある。極端な禁止事項を設けないため、社会生活や会食との両立が容易であり、継続率は格段に高まる。無理な我慢を強いるダイエットから、日々の生活習慣として定着させる予防医学のアプローチへと舵を切ったこの考え方は、多くの医療従事者や企業から次世代の健康基準として高く評価されている。