家屋内で虫に刺された際、「ムカデなのか、クモや他の虫なのか」の判別は処置の方向性を決める上で不可欠です。室内で発生しやすい害虫被害との違いを整理しました。
ムカデとクモの噛まれた跡の違い:
クモ(カバキコマチグモやセアカゴケグモなど)も2つの咬傷を残すことがありますが、クモの刺し口は非常に小さく、肉眼では1つの点に見えるケースが多々あります。また、クモ刺傷の多くは針でチクッと刺された程度の痛みから始まり、後からジワジワと鈍痛が広がる傾向があります。一方、ムカデは噛まれた瞬間から飛び上がるほどの激痛を伴い、局所の腫れがクモよりも圧倒的に広範囲かつ鮮紅色に腫れ上がる点が異なります。
その他の虫刺されとの識別:
- ハチ:刺し傷は通常「1点」。屋外での被害が主で、毒針が残ることがあります。
- ブユ(ブヨ):皮膚を噛み切って吸血するため、中央に点状の出血点(血の玉)ができ、翌日以降に猛烈な痒みと硬いしこりが生じます。
- トコジラミ・ダニ:赤いブツブツが広範囲に複数箇所並びますが、噛まれた瞬間の激痛はなく、激しい痒みが主症状です。
「激痛で目が覚めた」「2箇所の明確な傷から出血や滲出液がある」という状況であれば、ムカデによる咬傷を第一に疑う必要があります。