アブラムシが発生した際、即座に強力な化学殺虫剤を散布してしまうと、耐性の弱いテントウムシの幼虫や成虫まで一掃されてしまいます。その結果、わずかに生き残ったアブラムシが天敵不在の環境で爆発的に再繁殖するという「リサージェンス現象」を引き起こすリスクが高まります。
自然の生態系ピラミッドを活かした菜園管理を行う場合、まずはてんとう虫の幼虫の存在を確認し、彼らにアブラムシの処理を委ねる「見守る勇気」が求められます。幼虫が数匹いれば、数日から1週間程度で局所的なアブラムシのコロニーはほぼ壊滅状態に追い込まれます。
もし被害が甚大でどうしても防除が必要な場合は、テントウムシなどの益虫への影響が少ない気門封鎖型の有機農薬(でんぷんや食用油脂を主成分としたスプレー)をアブラムシに直接ポイント散布するか、歯ブラシや粘着テープで物理的にアブラムシを間引く手法を推奨します。益虫と上手に共生することこそ、健康的で美しい庭を維持するための最短ルートです。