インターネット上で「やばい」と噂される要因を精査すると、大学の教育体制そのものの不備ではなく、主に以下の3つの構造的背景が浮かび上がってきます。
第1の要因は、キャンパスの立地環境とアクセスの特殊性です。大学が所在する京都府南丹市日吉町は、京都駅からJR山陰本線の快速・普通列車で約50分に位置します。最寄り駅である「鍼灸大学前駅」は大学の目の前にあるものの、周辺は緑に囲まれたのどかな自然環境です。「都会の華やかなキャンパスライフ」を思い描いていた受験生がギャップを感じ、SNS等で「田舎すぎてやばい」と表現したことが発端となっています。
第2の要因は、入試難易度(偏差値)と進級・国家試験対策の厳しさとのギャップです。近年の私立医療系大学全般に見られる傾向として、入試偏差値自体は決して高難度とは言えない数値帯に位置しています。しかし、入学後のカリキュラムは人命を預かる医療人を育成するためのハードな内容であり、「簡単に入れると思って入学したら進級試験や実習が過酷でやばい」という在学生の切実な声がキーワードに反映されています。
第3の要因は、「鍼灸・東洋医学のパイオニア」という独自の学風に対する世間の先入観です。明治国際医療大学は1983年に日本で初めて4年制の鍼灸大学(旧・明治鍼灸大学)を開学した歴史を持ちます。伝統医療と現代西洋医学を融合させた先駆的な教育カリキュラムを展開していますが、一般的な総合大学とは異なる尖った専門性ゆえに、内情をよく知らない層から色眼鏡で見られやすい側面があります。