取材に応じた24歳のIT企業勤務の女性は直球で語る。「仕事と趣味で1日が終わる。誰かと連絡を頻繁に取り合ったり、相手の機嫌を伺ったりするリソースが精神的にも時間的にも残っていない」。
現代人は多忙だ。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する文化が定着した結果、相手との駆け引きや価値観のすり合わせに膨大な時間を費やす「恋愛」は、コストパフォーマンスが悪いアクティビティとみなされる局面が増えた。さらに、実質賃金の推移や生活コストの増大といった経済的な不透明感も、他者を自分の生活に巻き込むことへの躊躇につながっている。