モンスターを小さな容器に収めて持ち歩くという発想の根底には、日本の特撮文化が色濃く流れている。最大の着想源となったのは、円谷プロダクションが制作した不朽の名作『ウルトラセブン』に登場する「カプセル怪獣」だ。
主人公のモロボシ・ダンがピンチに陥った際、小さなカプセルを投じると、ウィンダムやミクラスといった怪獣が実体化して戦う。このギミックに幼少期の田尻は強い衝撃を受けた。特撮のスクリーン越しに見ていたあのワクワク感を、プレイヤー自身の手で直接操作できるゲーム体験に落とし込む。テレビ番組から受け取ったイマジネーションのバトンが、新たなゲームデザインのコアとして結実した瞬間だった。