生みの親である堀井雄二氏は、最新作の進捗について沈黙を破り、極めて興味深い示唆を残した。「従来のコマンドバトルの手触りを残しつつ、全く新しい手応えを構築している」。その言葉は、長年愛されてきたシステムの大幅な再構築を意味する。
タイトルに冠された『ドラゴンクエストXII 誓いの運命の炎』が目指すのは、大人の鑑賞に堪えうる深遠なストーリーテリングだ。プレイヤー自身の決断が物語の展開を大きく左右する分岐システムが採用されており、開発現場では幾重にも重なるシナリオのチューニングが土壇場まで続けられている。大人向けのドラクエという挑戦は、シリーズの金字塔を塗り替える覚悟のあらわれと言える。