格闘技の技術として華々しく語られる一方で、この技が抱える危険性の裏側には常に目を背けてはならないリスクが存在する。頸動脈を圧迫されると、脳への血流が一時的に遮断され、脳幹の虚血状態が引き起こされる。これが「落ちる(失神する)」現象の解剖学的なメカニズムだ。
問題は、失神後の対応である。タップアウトを無視して締め続けたり、素人が悪ふざけで技をかけ合ったりした場合、わずか十数秒で脳細胞の不可逆的な損傷や、心停止、あるいは頸椎損傷を引き起こす恐れがある。審判の迅速なストップと医学的プロトコルが存在するプロのリングだからこそ成立している技であり、安易な模倣は取り返しのつかない事故につながることを知るべきだ。