島内に吹き込む新しい風も見逃せない。近年、空き家となった築100年超の古民家をリノベーションした滞在型ヴィラや、地元の薬草を使ったテントサウナ、さらにはクラフトビール工房などが続々と誕生している。これらを仕掛けているのは、島外からの移住者や、一度島を出て戻ってきたUターン組の若い世代だ。
かつての閉鎖的な島社会のイメージはここにはない。外から訪れる者を自然体で迎え入れ、焚き火や酒を囲みながらアイデアを交わすコミュニティが根付いている。高速通信網が整備されたことで、ワーケーションの拠点としても定着。海を眺めながら仕事をこなし、夕暮れには地元の漁師と乾杯する――そんな生き方の選択肢を提示してくれる場所として、熱狂的なリピーターを生み出し続けている。