地域医療支援病院に指定されている足利赤十字病院では、国の医療制度改革に基づく「外来機能の分化」が徹底されています。地域の診療所(クリニック)が日常の健康管理や初期診療を行い、大病院が急性期や専門医療に専念するという役割分担です。
そのため、他の医療機関からの「紹介状(診療情報提供書)」を持たずに受診した場合、通常の診療費(健康保険適用分)とは別に、選定療養費として7,700円(税込)の自己負担が義務付けられています。さらに再診時であっても、病状が安定して他の診療所への逆紹介を提案されたにもかかわらず自身の都合で同院を受診し続けた場合、再診時選定療養費(3,300円税込)が診察ごとに加算されます。
また、救急外来(夜間・休日診療)の受診を考える場合も注意が必要です。同院は両毛地域の救命救急を支える中核施設であり、常に重篤な心疾患、脳卒中、多発外傷などの救急搬送を受け入れています。来院した順番ではなく、看護師や医師が病状の緊迫度を判定する「院内トリアージ」によって診察順が決定されます。軽症と判定された場合、後から救急搬送されてきた重症患者の治療が優先され、何時間も待機を求められるケースは珍しくありません。急な体調不良の際は、まず栃木県の救急電話相談(#7119や小児救急#8000)を活用し、地域の夜間急患センターとどちらを選ぶべきか確認することが冷静な受診への第一歩です。