セリアの電気小物売り場で購入できる主力充電機器が、単3形乾電池を2本または4本使用する乾電池式モバイルバッテリー(充電器)です。本体は110円(税込)で販売されており、緊急時にその場で購入したアルカリ乾電池を装填して給電します。
本体には標準的なUSB-A出力ポートが備わっており、手持ちの充電コードや店内で別売りされているType-C充電ケーブル、あるいはLightning対応ケーブルを接続することで、iPhoneや最新のAndroid端末へ給電が可能です。ただし、購入前に把握しておくべき性能上の制約が存在します。
一般的な乾電池式チャージャーの出力は5V/0.5A〜1.0A(2.5W〜5W程度)に留まります。急速充電(PD規格など)に対応した一般的なモバイルバッテリー(15W〜30W以上)と比較すると給電速度は極めて緩やかです。近年のスマートフォンはバッテリー容量が4,000mAh〜5,000mAh前後あるため、新品の単3形アルカリ乾電池2本を使用した場合、回復できるバッテリー残量は約10%〜20%程度というのが現場の実測値です。
「動画を見ながら充電する」「位置情報ゲームを起動したまま給電する」といった使い方では、消費電力が給電能力を上回り、ケーブルをつないでいても残量が減っていく現象が発生します。あくまでも「電源が落ちたスマホを起動させ、緊急通話やメッセージ送信、地図確認を行うための生命維持装置」と割り切る必要があります。