満島ひかりの名を映画史に刻みつけたのは、2009年に公開された園子温監督の『愛のむきだし』である。4時間を超える大作の中で、彼女が演じたヒロイン・ヨーコは、あまりにも激しく、切なく、そして官能的であった。
作中で見せた聖書の暗誦シーンや、格闘アクション、そして衝動的な感情の爆発。彼女の全身から発せられる熱量は、単なる性的魅力の枠を完全に超えていた。歪んだ愛情と純粋性が交錯する中で見せるその素肌と瞳は、観客の心を鷲掴みにした。無防備でありながら挑戦的な佇まい。この作品によって、彼女は「肉体を通じて人間の核心的な欲望を表現できる唯一無二の女優」としての地位を確立したのである。