フジパンの代名詞とも言える「本仕込」シリーズや、1975年の発売以来愛され続ける「スナックサンド」。これらはどのように作られているのでしょうか。製造ラインには、先進技術と細やかなこだわりが詰まっています。
生小麦粉の仕込みから発酵までをつなぐ技術
美味しいパンの第一歩は、厳選された原材料の混合から始まります。巨大なミキサーで小麦粉、水、酵母(イースト)を練り上げます。「本仕込」のもっちりとした食感を生み出すには、生地の温度管理が不可欠です。室温や湿度に応じて水温を1度単位で調整する作業は、まさに経験とデータが融合したプロセスです。
こね上げられた生地は、じっくりと時間をかけて一次発酵させます。ふんわりと膨らんだ生地は分割され、丸められた後、しばらく休ませるベンチタイムに入ります。この工程を経ることで、生地の張りが回復し、焼き上がりのきめ細やかさが約束されます。
焼成と厳格な品質管理・検査体制
成形された生地は、長さ数十メートルに及ぶトンネルオーブンへと運ばれます。香ばしい香気を放ちながら、均一なきつね色に焼き上げられた食パン。オーブンから出てきた直後の食パンは、内側に水分を多く含んでいるため、そのままではカットできません。
冷却工程(クーリング)でパンの温度を適切に下げた後、高速スライサーで均一な厚さにカットされます。ここで活躍するのが高精度の検査システムです。X線異物検出器や金属検出機、カメラによる形状チェックを全品に対して実施。少しでも規格から外れたものは即座にはじかれます。安全を絶対条件とする厳しい姿勢がここにあります。