駅舎を出てまず目を引くのは、木材を大胆にあしらった温かみのあるペデストリアンデッキだ。地元の但馬スギをふんだんに使ったデザインは、地域の自然環境との調和を強く意識させている。以前の味気ないコンクリート空間から一転、カフェのテラス席やローカルクラフトのポップアップストアが並び、週末には地産地消のマルシェが開催される。
再開発の波はハード面にとどまらない。駅前に新設された多目的交流施設では、地元の高校生と都市部からの移住者がアイデアを出し合い、新しい地域ビジネスを形にする試みが日常的に行われている。単に「人が通過する場所」から「人が集い、新しい価値が生まれる場」へと、駅前風景は劇的な変貌を遂げた。