彼の政治手法を紐解く上で、TBSの記者およびアナウンサー、報道キャスターとして過ごした長年のキャリアを外すことはできない。数々の現場でマイクを握り、生放送の緊張感の中で情報の正確さと「言葉の重み」を問われ続けてきた経験は、いまも彼の血肉となっている。
スクープをものにする快感を知る一方で、報道のミスや偏向という厳しい批判に晒された恐怖も体に刻み込まれている。だからこそ、国会の質疑においても独自の「裏取り」と入念な事前調査にこだわる。官僚作成の想定問答を崩すためのロジック構築は、ニュース番組のデスクが取材班に追い込みをかけるプロセスそのものだ。議場という名の生放送で、彼は今も「ファクト」という武器を握り続けている。