夕刻の18時を回る頃、イタリア各地の広場沿いにあるカフェやバールには人々が集まり始める。夕食前に軽いアルコールと軽食を楽しむアペリティーヴォ (Aperitivo) は、単なる飲食を超えた生活美学だ。近年、外食・飲食産業 (Food & Beverage Industry) においてもこのアペリティーヴォの概念は世界的な広がりを見せており、仕事帰りに友人たちとグラスを傾けながら会話を楽しむひとときが都市生活の定番となりつつある。
鮮やかなオレンジ色のスプリッツやビター系のカクテルを手に、開放的なテラス席で交わされるグラスの音。昨今では低アルコールやノンアルコールの選択肢も充実し、健康志向の高い若い世代の間でも、食前の心地よい社交場としてアペリティーヴォ (Aperitivo) の存在感はかつてない高まりを見せている。