「男らしさ」「女らしさ」という記号的な固定観念の解体は、ストリートファッションの世界で最も顕著に現れている。特に20代を中心とする消費者は、色彩を属性ではなく純粋な自己表現のツールとして捉えているのだ。
大手スポーツブランドのプロダクトマネージャーは、「男性向けラインにおけるピンク系モデルの売上シェアが、過去3年で4倍以上に跳ね上がった」と明かす。かつてのように「メンズサイズで作られたウィメンズモデル」を探す必要はない。最初からユニセックス仕様として設計され、ウィズ(足囲)のバリエーションも豊富に用意されたモデルが市場の主流となった。この性別を意識させないプロダクトデザインこそが、大ブームを支える強力なエンジンとなっている。