昨今のMLBでは、総額7億ドルや年俸4000万ドルを超える超大型契約が当たり前のように報じられている。そうした現代の数字と比較すると、全盛期のイチローの年俸1800万ドルは一見すると控えめに見えるかもしれない。しかし、それは表面的な数字の錯覚に過ぎない。
当時のMLB全体の総年俸(ペイロール)やインフレ率、そしてテレビ放映権料の規模を考慮に入れると、評価はガラリと変わる。2000年代中盤における1800万ドルは、チーム全体の総年俸の15%以上を一人で占めるほどのウエイトを持っていた。現在の総年俸水準や物価上昇率に換算すれば、実質的に現在の年俸3500万ドル〜4000万ドル(約50億〜60億円)相当の価値を持つと言っても過言ではない。