『衛府の七忍』の連載終了後も熱狂的な支持を集めていた「誤チェストにごわす」ですが、SNS全体を巻き込む巨大なトレンドへと再点火した決定打が、オープンワールドRPG『ホグワーツ・レガシー』の発売時に発生した「薩摩ホグワーツ」のネットミームです。
「もしも魔法学校に好戦的すぎる薩摩武士が入学したら」というユーザーの妄想大喜利がX上で爆発的に拡散。「呪文を唱える暇があれば示現流で物理的に両断する」「人違いで敵対NPC以外を倒しても『誤チェストにごわす』で済ませる」といった怪文書が連日タイムラインを埋め尽くしました。
ネットユーザーの心を掴んで離さない最大の理由は、理不尽極まりないバーサーカー思考がもたらすカタルシスです。極度の緊張感とブラックユーモアが同居する山口貴由ワールドの台詞回しは、過度なコンプライアンスや息苦しい正論が溢れる現代社会において、一種の突き抜けたエンターテインメントとして機能しています。