公益社団法人日本獣医師会をはじめとする獣医療関係者が警鐘を鳴らすのは、誤飲事故だけに留まらない。冷却過多による低体温症や胃腸障害も夏場に目立つトラブルの一つだ。
冷風や保冷具に長時間同じ体勢で触れ続けた小型犬やシニア犬が、下痢や震えを訴えて来院する事例は少なくない。犬は自ら不快感を言葉で伝えられないため、震えや硬直、皮膚の極端な冷感がないかを人間側が常にモニタリングしなければならない。
万が一、愛犬が中身不明の保冷剤を破いて中身を摂取した疑いがある場合、飼い主自身の手で無理に吐かせようとしてはならない。吐瀉物が気管に入り肺炎を起こすリスクがあるためだ。速やかに製品のパッケージや残りカスを確保し、摂取した推定時刻と量を把握したうえで、即座に動物病院へ駆け込むことが生死を分ける。