手軽に見えるプールの空気注入ですが、知識不足によるトラブルや道具の破損事故も後を絶ちません。ネット上で散見される誤解を正し、トラブルを未然に防ぐポイントを整理しました。
最大の落とし穴は「家庭用掃除機をブロワー代わりに使ってしまう誤用」です。「掃除機の排気口を使えば膨らむ」という噂がありますが、近年の高気密・高性能掃除機は排気口の形状が特殊でノズルが合わないだけでなく、排気熱が非常に高いためビニールを溶かす危険性があります。また、排気口を無理に塞ぐことでモーターに過負荷がかかり、掃除機本体が故障・発火するリスクがあるため絶対に避けてください。
もう一つの盲点は「炎天下における空気の膨張リスク」です。朝の涼しい時間帯にプールをパンパン(100%)に膨らませて日中の直射日光に晒すと、内部の空気が熱膨張して内圧が急上昇します。その結果、プールの継ぎ目(シーム部分)が裂けたり、変形して元に戻らなくなったりする破損事故が多発します。空気を入れる際は「8.5〜9分目(指で押すと適度なたわみがある状態)」で止めておくことが、プールを長持ちさせる鉄則です。