計画段階から開港当初にかけて、メディアや一部世論では「富士山静岡空港はいらない」という厳しい意見が噴出しました。その最大の理由は、静岡県内に東海道新幹線が網の目のように通っているという交通インフラの充実ぶりにありました。東京や名古屋、大阪へは新幹線一本で短時間アクセスが可能なため、巨額の公費を投じて空港を建設することへの費用対効果が疑問視されたのです。
しかし、実際に利用したユーザーの口コミや評判をリサーチすると、ネガティブな下馬評とは対照的な高評価が目立ちます。特に多く挙げられるのが「コンパクトで移動が圧倒的にラク」「保安検査場を通過するまでのストレスが極めて少ない」という点です。巨大空港のように出発時刻の数時間前に到着して長距離を歩く必要がなく、車を降りてから搭乗口までわずか十数分で到達できるスピード感は、一度体験すると手放せない魅力となっています。
また、富士山静岡空港の就航路線は新幹線と直接競合しない「北海道・九州・沖縄・日本海側」に特化しているため、移動手段の棲み分けがしっかりと機能しています。単なる贅沢インフラではなく、地域住民の長距離移動を劇的に快適にした実用的な空港として評価が定着しています。