強面で豪快なキャラクターとは対照的に、素顔の島木さんは極めて謙虚で礼儀正しい紳士として知られていた。先輩後輩を問わず誰に対しても深々と頭を下げ、楽屋では常に周囲への気配りを絶やさなかった。
同期のように苦楽を共にしてきた盟友・間寛平さんは、島木さんの訃報に接した際、言葉を詰まらせながらその早すぎる別れを惜しんだ。闘病中、間寛平さんは幾度となく励ましの言葉を送り、なんばグランド花月の本公演で再び共演しようと固い約束を交わしていたという。
「舞台に出たら一瞬でお客さんを味方にする。あんなパワーを持った男はおらんかった」。間寛平さんがそう振り返る通り、二人が舞台上で繰り広げた阿吽の呼吸によるドタバタ劇は、劇場の黄金期を支えた至高のエンターテインメントだった。約束された復帰ステージが幻となった悔しさは、今も仲間たちの胸に深く刻まれている。