ブレイクの引き金は、フジテレビ系列のバラエティ特番『博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜』だった。当時、松竹芸能に所属しながらも芽が出ず、ダンス講師などで食いつないでいたキンタロー。が披露したのは、AKB48の絶対的エース・前田敦子の顔真似とキレのあるダンスを掛け合わせた大胆不敵なネタ。楽曲「フライングゲット」をバックに大仰な表情で繰り出されるパフォーマンスは、スタジオの審査員たちを爆笑の渦に巻き込んだ。
当時、前田敦子はグループを卒業した直後であり、その一挙手一投足に世間の視線が集中していた時期。そこに突如として現れた規格外のパロディは、深夜番組の枠を飛び越え、翌朝のワイドショーからネット空間に至るまで瞬く間に拡散された。無名芸人が一夜にして全国区の知名度を獲得した瞬間だった。