湿気対策として「窓を全開にして換気扇も回す」という手法をとる家庭がありますが、これは空気力学的に逆効果となるケースが大半です。
窓を大きく開けると、窓から入った外気がそのまま換気扇へと直線的に吸い込まれる「ショートサーキット」と呼ばれる現象が起きます。その結果、浴室内の壁際や床付近の空気が循環せず、湿気が滞留したままカビが生えてしまう事態に陥ります。また、雨の日には外の湿った空気を浴室内に引き込んでしまいます。
お風呂の換気において、窓開けと換気扇のどっちが優れているかといえば、圧倒的に「窓とドアを閉め切った状態での換気扇稼働」です。ドアの下部にある通気口(ガラリ)からわずかな空気を取り込み、浴室全体に強い負圧を発生させて排気することで、隅々まで乾かす空気の通り道が完成します。
なお、風呂の換気扇をつけっぱなしにする運用は賃貸住宅でも強く推奨されます。退去時の原状回復トラブルを避けるためにも、24時間換気機能を活用してカビのない清潔な状態を維持することが賢明です。