日本格闘技界の至宝である武尊選手にとって、ONE Championship電撃参戦の初陣となったONE 165。当初予定されていたロッタン・ジットムアンノン選手の負傷欠場を受け、急遽スクランブル発進で王座を懸けて迎え撃ったのが、タイの至宝スーパーレック・キアットムー9選手でした。
試合は序盤からスーパーレック選手の精密機械のような右ミドルキックと鋭利なローキックが武尊選手の左脚を容赦なく捉える展開となりました。蹴りの破壊音が生々しくアリーナに響き渡る中、武尊選手は前進を止めず、圧力をかけ続けます。
会場が最も熱狂したのは第3ラウンド終盤でした。武尊選手が距離を強引に潰し、スーパーレック選手をロープ際に追い詰めると、代名詞である怒涛のボディ打ち連打を敢行。強烈なレバーブローを被弾したスーパーレック選手が明らかに失速し、苦悶の表情を浮かべる劇的な場面が訪れました。
しかし、王者の底力は凄まじく、第4・第5ラウンドに入るとスーパーレック選手は前蹴り(ティープ)と右ストレートで巧みに距離を再構築。武尊選手の突進をいなしつつ、的確にポイントを重ねました。試合結果は5ラウンド判定3-0(ユナニマス・デシジョン)。スーパーレック選手の手が上がり、武尊選手は世界の高き壁を痛感することとなりました。