関西の最新建築プロジェクトを追うと、環境対応とデジタル技術の高度な融合が目につきます。脱炭素社会の実現に向けて、RC(鉄筋コンクリート)造からCLT(直交統合板)を活用した木造ハイブリッド構造への移行が急速に進んでいます。
例えば、自治体や民間の最新パビリオン計画では、解体後の木材を他地域の公共施設へ再利用する「マテリアル・パスポート」の概念が導入されています。設計段階からBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)をフル活用し、パーツのプレカットから現場でのアセンブリまでをデジタルデータで一元管理することで、現場のCO2排出量と廃棄物を激減させる手法です。
メンテナンスフリーを目指した「関西パビリオン」などの取り組みは、一回性の建築から「巡回・循環する建築」へのシフトを明確に物語っています。