今や新宿区の食文化を語る上で絶対に外せないのが、中国各地の郷土料理をそのまま再現した「ガチ中華」のムーブメントだ。歌舞伎町から新大久保へと続くエリアには、日本語がほとんど飛び交わないほどのローカル感溢れる店舗が目立つ。現地そのままのスパイス使いと圧倒的なボリュームは、まさにカルチャーショックだ。
痺れる辛さが癖になる四川の羊肉串焼きや、もちもちの麺に濃厚なゴマダレを絡める武漢名物の熱干麺など、ワンコインから千円台で本格的な異国体験が味わえる。日本人向けに手加減されていない激辛麻婆豆腐や自家製発酵調味料を使った鍋料理など、安さの裏にある圧倒的なこだわりと本物志向が、食通たちの探求心を激しく刺激している。